Tomorrow 第9話
今日のテーマは尊厳死です。
仙道郁夫(岸部一徳)の妻、仙道昌江(水沢アキ)は自分が経営する内科の医院長。患者第一で診療を続けた結果、ある日いきなり西山室市民病院で倒れてしまいます。
医者の不養生というか、よく病院関係者が倒れるドラマですね。それだけみんな自分の体を犠牲にして患者のために尽くしているということでしょうか。言い換えれば、西山室市民病院をはじめ、過疎地の地域医療は切羽詰ったところまで追い詰められているということでもあります。
その西山室市民病院の再建計画は、蓮見洋治(陣内孝則)の翻意で中止になってしまいます。
この病院がつぶれるか、この市自体がつぶれるか、どっちかなんです!
土下座する副市長ですが、すべてが計画通りに運んでいる気もします。副市長とて、自分の市をつぶすわけにはいかないし、病院を閉鎖してでも、西山室市を守っていかなければいけない。そのためには裏切りと思えることもしなくてはいけない・・・それが経営者たる者の仕事です。
経営者としては、蓮見洋治の方が遠藤紗綾(緒川たまき)より1枚も2枚も上だったということでしょうか。
遠藤紗綾(緒川たまき)が計画した脳外科専門セレブ病院も、有力代議士の前には断念せざるをえないんですね。セレブ病院にして今の西山室市民病院の赤字を減らして、さらに黒字化するのか、赤字はそのままにリゾート地にして黒字化を狙う大きな賭けに出るのか。
西山室市はリゾートを選びました。
そして話はまた尊厳死に戻ります。
仙道昌江は、自分が助からない病気になったときには延命措置はしないでほしいと願って遺書を書きます。それが尊厳死の宣誓書(リビング・ウィル)です。このリビング・ウィルには続きがありました。
私の希望は尊厳死だけど、もしあなたがそれに耐えられないなら、あなたが落ち着くまで私を生かしておいてください。
死んでいく私より、生きているあなたの気持ちを大切にしてください。
あなたの悲しみは私の悲しみです。
なかなか決心がつかなかった夫、仙道郁夫もついに
延命処置は中止してください。
それが彼女の願いです。
常にパートナーを思いやり、敬っている・・・こんな夫婦、うらやましいですね。
一方の遠藤紗綾。こちらも人工呼吸器をつけた母親がいます。置かれている状況は仙道夫婦と似たようなものですが、遠藤紗綾は、母との間には愛はないと思い込んでいます。たしかに、育児ノイローゼで失踪した母、幼い自分を置いて出て行った母を愛せというのが難しいですよね。
あの人に安らかな眠りが訪れるなんて許せない。
とは言いますが、延命措置を続けているのはそれだけではないでしょうね。自分をこの世に出してくれた母です。怒りの気持ちが大部分を占めていたにしても、心の片隅にほんの少しの感謝の気持ちもないではなかったでしょう。
母の財布の中の新聞記事のことを森山航平(竹野内豊)に指摘されて、ようやく母の思いを知ったのでした。
1993年 紗綾 東都大学医学部入学おめでとう。
1998年 紗綾 医師国家試験合格おめでとう。
2003年 脳外科医のホープとして紹介される。おめでとう。
母は、娘の活躍を喜んでいた、そして財布の中にお守りのようにして常に身につけていたわけですね。
そんな母の気持ちがわかったのと同時に、遠藤紗綾は真に患者と向き合うことにも気づいたのでした。でも、やっと気づいたというか、元々自分の中にあって鍵がかかっていた引き出しのようなものでしょうか。ようやく鍵が見つかった感じです。
来週、『Tomorrow 最終回』です。
キャスト:森山航平(竹野内豊)、田中愛子(菅野美穂)、遠藤紗綾(緒川たまき)、田中七海(黒川智花)、原田和子(エド・はるみ)、加藤圭太(永田彬)、杉山麻衣(橋本真実)、滝沢希美(有村実樹)、三島千夏(秋田真琴)、マコト(沢木ルカ)、橋元聡子(氏家恵)、金子歩(村松利史)、薮内二郎(六角慎司)、片岡庸一(田中実)、柿沼高太郎(志賀廣太郎)、安田涼子(大沢あかね)、安田早苗(松田美由紀)、田中好美(永島暎子)、蓮見洋治(陣内孝則)、仙道郁夫(岸部一徳)、安達裕也(袴田吉彦)、仙道昌江(水沢アキ)
脚本:篠﨑絵里子
主題歌:星村麻衣 『ひかり』
Tomorrow公式サイト: http://www.tbs.co.jp/Tomorrow2008/
Tomorrow 第9話 視聴率: 10.4%


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