篤姫 第43回
母観行院(若村麻由美)の死、そして最愛の夫徳川家茂(松田翔太)の死と続いては、和宮一人で歩くこともできません。
そこに家茂の遺体とともに京土産が・・・。京の西陣織でした。
あの夕日が差し込んでいるような部屋でのご対面、さぞかし悲しかったことでしょう。
和宮の嘆きとともに、徳川家の斜陽ぶりをも表しているようです。
その京都へ8ヶ月ぶりに帰ってきた小松帯刀(瑛太)。お琴(原田夏希)が赤ちゃんを抱っこして迎えます。
この子は帯刀さんのお子なんどす。
えーーーーっ!!なんだ、小松帯刀もキッチリやることはやってるんでないかい(笑)。お近(ともさかりえ)との会話から、随分ストイックな人物なんだなと思ってましたが、やっぱり男は男です。お近に「お琴とは別れる」と言って薩摩を出てきたけど、どうするんでしょうか?でも、これについてもお近に手紙を書いて正直に告白します。そんな小松帯刀の人柄を誰よりも知っているお近、複雑な心境ではありますが、反対もできないのは、お龍(市川実日子)の涙からもわかります。お龍も喜んでいいのか、嘆くべきなのか困っていました。
さて、今日は姑と嫁が母と娘になる日です。
まずは天璋院(宮崎あおい)の引き止めが失敗に終わったとき。
宮様におかれましては、お髪も下ろさず京へお帰りになるという噂もありますが、真でしょうか?
公方様が亡くなられたということがまだ信じられないからでございます。
宮様は江戸にとどまりたいとお思いにはならぬのですか?
今の私には、幕府も、徳川家も、大奥も、どうでもよろしいのです。
この時点で、和宮の家茂への気持ちを再確認した天璋院です。
その後、京に戻ることも決まり、天璋院の元へ挨拶に来た和宮を相変わらずふてぶてしい本寿院(高畑淳子)が皮肉ります。それを止めたのが天璋院でした。このあたりが和宮の気持ちの変わり目だったかもしれませんね。
形式的に髪を切る和宮。
これで心残りのう、京に戻れると思うたまでです。
お心安らかに京へお戻りくださいませ。
これまた形式的にお別れの挨拶をする和宮と天璋院。
しかし、この後、事態が急変します。
帝がみまかれたそうにございます。
母、夫に続いて今度は兄孝明天皇(東儀秀樹)も亡くなる。まだまだ若い和宮にとって最大の理解者であった身内の相次ぐ死は耐えられないことだったでしょう。
そんな和宮を見て、快く安らかに京へ送り出そうと決意した天璋院でしたが。今度は和宮が変わります。最後の6分ほどの2人の会話は感動的でした。感動したので、ほぼ全会話(一部省略した箇所あり)を挙げておきます。
なぜでございますか?なぜそのように笑うて仰せになれるのですか?
嫁である私が、この大事なときに江戸を去るのを、なぜ笑うて見送れるのですか?
それは・・・それが宮様のお望みだからです。
私は・・・私もこれまで様々なことに折り合いをつけながらも、己の思う道を生きてまいりました。ですから、宮様にも、宮様の思う道を生きていただきたいのでございます。
それによって、お一人で徳川家や大奥を背負うていかれることになっても?
それが私の定められた道なのでしょう。ならば、それを全うするまでのことにございます。
なぜ、なぜ、そのようにお強いのですか?
母上様はお強うございます。
それに比べて私は、京に逃げ帰ろうとしています。
私は・・・京へは帰りませぬ。
それは、なぜ?
私は毎日、公方様よりたまわった西陣織を見て暮らしております。
そのたびに、徳川のために生き、若うして亡くなられた公方様のことが思われてなりませぬ。さぞ、ご無念であったろう、お心残りであったろうと・・・。
私がそうそうに京に立ち帰ったら、公方様に申し訳が立ちませぬ。
それと、母上様にございます。
どうしたら、そのように強う生きられるのか、お覚悟をお持ちあそばすのか、それを学びとうなったのでございます。
もしかしたら、もし私が強いのだとしたら、私のそばには、亡くなられたなくなられた家差だ様がついていてくださる、そう思えるからかもしれません。
お慕いしておいでだったのですね。
慕うております、今もなお。
母上様と私とは同じにございますね。
ほんにそうですね。
宮様、あなたは初めて私のことを「母」と呼んでくださいました。
あなたは、徳川のお方になってくださったのでございますね。うれしい。こんなにうれしいことはございません。
「心驚かすほどに甘い涙があることを初めて知った・・・まさに、天璋院と和宮が母と娘になった瞬間でした。
キャスト:篤姫/天璋院(宮崎あおい)、和宮/静寛院(堀北真希)、徳川家茂/慶福(松田翔太)、孝明天皇(東儀秀樹)、村岡(星由里子)、観行院(若村麻由美)、庭田嗣子(中村メイコ)、井伊直弼(中村梅雀)、幾島(松坂慶子)、滝山(稲森いずみ)、お志賀(鶴田真由)、本寿院(高畑淳子)、小松帯刀(瑛太)、西郷吉之助/隆盛(小澤征悦)、大久保正助/利通(原田泰造)、勝海舟(北大路欣也)、坂本龍馬(玉木宏)、お琴(原田夏希)、唐橋(高橋由美子)、お近(ともさかりえ)、お龍(市川実日子)
原作:宮尾登美子 『天璋院篤姫』
脚本:田渕久美子
篤姫公式サイト: http://www3.nhk.or.jp/taiga/index.html
篤姫 第43回 視聴率: 24.5%



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